TVや雑誌でよく見かける「ふるさと納税」。
今や、認知度はほぼ100%。
では、肝心の利用率は?
某調査会社の統計によると、2016年度のふるさと納税利用率は、15%弱でした。
ということは、6人に5人が未経験者。まだまだ浸透していないようです。
興味はあるけど躊躇している人達の、ふるさと納税を始めていない理由のトップ3は?
1位・・・制度の仕組みが複雑そうでよくわからない。
2位・・・寄附のやりかたがわからない。(自分の上限がわからない)
3位・・・手間が掛かって面倒臭そう。
私自身、ふるさと納税を個人的に利用して約3年。始める前は全く同じ理由で躊躇していました。ところが実際やってみると、とってもカンタン。しかも、始めた人だけ得をする制度なので、以来伝道師の如く、周りに「ふるさと納税面白いし得だから、絶対やった方がいいよ。」と薦めまくっています。
で、その時に聞かれる圧倒的No.1の質問が、
「そもそもふるさと納税って、ざっくり言うとどんな仕組みなの?」という、素朴なギモン。
恐らくこのコラムを読まれている貴方も、まずはこの根本的なことをお知りになりたいのでは?
その仕組みを超ざっくり言うと、皆さまが毎年納めている住民税の約15%を、他の自治体に納めることが出来る制度です。(率は、年収や、家族構成等による税控除額で大きく異なります。)
例えば、年収1千万円の所得がある、京都市在住Aさんのケース。Aさんは、毎年京都市に住民税を100万円納めています。何もしなければ、京都市へ全額100万円納税です。一方、ふるさと納税を活用すれば、上限15万円まで京都市以外の市町村に、「寄附」という形で納税できます。(85万円は依然京都市に納税。)
そして、この15万の「寄附」に対し、寄附した自治体から「返礼品」を貰える仕組みです。返礼品の対価目安は、寄附金額に対して大よそ40%(※今後は30%)。したがって、15万円寄附したAさんは、6万円相当の返礼品が貰えます。
そうです!ふるさと納税をやってもやらなくても、支払う住民税の額はほぼ一緒。やれば住民税の6%程度に相当する返礼品を、牛肉から寝具に至る沢山の選択肢から選べるのです!
(上述の数値は、ざっくりした目安です。正確な数値ではありませんので、ご了承ください)