エアウィーヴと何が違うの?
■文中の「ブレスエアー®製敷布団」という表現は、正しくは「三次元スプリング構造体ブレスエアー®」を中芯に使用した敷布団です。
エアウィーヴと何が違うの?
なぜエアウィーヴは他のお店で見かけないの?
- ブレスエアー®を知ったのは、エアウィーヴのCMを見たことがきっかけだったにゃん。
エアウィーヴは、他のお店で見かけないけど、どうしてですか? - それは、商品の成り立ちが違うからです。
- 商品の成り立ち??
- はい。
第一部でお話しした、「ブレスエアー®製敷布団」の意味、覚えていますか? - 確か、ブレスエアー®を中芯に使用した、各メーカー独自の敷布団だったにゃん。
- そうですね。ブレスエアー®は中芯の名称です。
対して、“エアウィーヴ”は最終的な商品の名称になります。 - 最終的な商品の名称?ブレスエアー®とは違うんですかにゃ?
- はい、違います。
エアウィーヴは、自社技術で開発した中芯を自社商品にのみ使用。その中芯を使い出来上がった商品を、「エアウィーヴ」という名前で販売しています。 - なんとなく分かったような気が…。
- 例えば、スマートフォンに当てはめてみると、
iPhone = エアウィーヴ
Android = ブレスエアー®
となります。 - iPhone以外でiOSを搭載したスマホが無いのと同じで、エアウィーヴの中芯を使った他社の商品は存在しないということです。
- そういうことですかにゃ!
だから、エアウィーヴを他のお店で見かけないんだ~。
ひとことメモ
エアウィーヴの主な用途は一般向け寝具です。一方、ブレスエアー®はクッション材なので、一般用寝具だけではなく、鉄道座席や介護マットなどの産業用高機能クッション材として、多岐な分野で使われています。
価格の差が生まれる理由は?
- なんで、エアウィーヴとブレスエアー®は見た目が似ているのに価格が違うんですかにゃ?
- それは、先ほどお話ししたように、自社の中芯を最終的な商品として販売しているエアウィーブと、【東洋紡の中芯】を使用してブレスエアー®製敷布団を販売している各メーカーとでは素材の立場が違いますよね。
この違いが主な要因になります。 - それって、価格に影響するんですかにゃ?
- はい、そうなんです。
ブレスエアー®を使用した敷布団は各メーカーが作っているので、市場にたくさんありますよね。そうすると、お客様に買っていただくため「他よりも安く!」とお店間で価格競争が生まれます。 - 確かに、同じブレスエアー®製敷布団なら、ちょっとでも安いものを選んでしまいますにゃ。
- 対して、自社の中だけですべて完結するエアウィーヴは価格競争が起こりません。つまり、徹底したブランド戦略を執ることができます。
例えば・・・。 CMに有名人を起用するなど、宣伝に力を入れていますよね。他にも、高級感や商品の良さを消費者に直接体感してもらうため、デパートや直営店など店舗運営もしています。
ブランド戦略への投資が大きいということですね。 - にゃるほど~。
でも、ここまで価格に大きな差があるというのは、ブランド戦略のことなどを抜いても高いと感じてしまいます・・・。 - そんなことは無いですよ。
例えば、BMWと国産の高級車の間に大きな性能の差はありません。でも、私たち消費者が感じる商品価値には大きな差があります。 - 商品価値?それは、何なのですかにゃ?
- BMWを持つこと自体に喜びがあるという商品価値です。その商品価値に共感する人であれば、BMWの価格が高すぎると感じる人はほとんどいないと思います。
- 確かに、そうですにゃ。
- エアウィーヴは、ブランド戦略だけでなく、商品周りにもお金をかけています。
細部にもこだわったパッケージや高級感溢れるカバーの質感等、持つことに喜びを感じる商品となっています。
一方、価格競争の激しいブレスエアー®製敷布団の場合、ブランドや商品周りへの投資より、寝心地のよい敷布団を少しでも安くすることが重要視されます。
華のあるエアウィーヴを選ぶか、質実剛健なブレスエアー®製敷布団を選ぶかは、ご購入する方の価値観に委ねられるところですね。 - そっかぁ。
どっちも、いろんな工夫がされていて良いところがあるにゃ~。
ひとことメモ
3Dファイバー(モジャモジャ構造)のパイオニアはブレスエアー®ですが、市場を牽引しているのは間違いなくエアウィーヴです。寝具業界が量販店の安売り価格を基準とする傾向にあったなか、エアウィーヴの大ヒットによりその流れが変わり、眠りや寝具の大切さがクローズアップされるようになりました。
4つの特長に差はあるの?
- 中芯の品質に大きな差がないことはわかったにゃん。
じゃあ、見た目がよく似ているエアウィーヴとブレスエアー®は、中芯が持つ特長も同じですか? - ブレスエアー®4つの特長は、【①通気性②透水性③高反発性(寝心地)④耐久性】でしたよね。
形状が似ているエアウィーヴも、その特長を持っています。 - そうにゃんですね~。
- ただ、特長によってはエアウィーヴとブレスエアー®で差があるものもあります。
- どういうことですかにゃ?
- これを見てください。
右がブレスエアー®、左がエアウィーヴです。
モジャモジャした形状は似ていますが、何か違いますよね? - 色が違います!エアウィーヴは無色透明、ブレスエアー®は白色だにゃ。
- そうですね。原料が違うため、色が異なります。
エアウィーヴの原料は〔ポリエチレン〕。透明のビニール袋の原料としてよく使われています。
対してブレスエアー®の原料は〔ポリエステル+ゴム弾性のある特殊原料〕という、東洋紡秘伝の混合材です。
この原料の違いが、特長の差に繋がっています。 - 4つの中のどの特長に差があるのですかにゃ?
- まず、【①通気性】【②透水性】は第一部でもお話ししたように、モジャモジャした構造から得られます。
エアウィーヴとブレスエアー®は形状が似ていて、2つの特長にほとんど差はありません。 - ふむふむ。
- 次に、【③高反発性(寝心地)】ですが、エアウィーヴは硬さのある“しっかりした寝心地”。
ブレスエアー®は、バネ特性の効いた“しなやかな寝心地”。
寝心地は個人の好みになるので、どちらが優れているということはありません。 - それはそうですにゃ。
- 最後に、【④耐久性】です。
ブレスエアー®は元々、鉄道座席用素材などの産業用途に開発されたクッション材です。
過酷な使用環境にも耐えられるよう、耐久性向上に研究開発を重ねて生まれました。
そのような背景から、耐久性はブレスエアー®の方が高くなります。 - へぇ~。
じゃあ、耐久性や価格の面を考えると、ブレスエアー®の方が良さそうな気がするにゃ。 - ブレスエアー®の方が良い!と言いたいところですが・・・。そうとも言い切れません。
例えば、エアウィーヴのカバーは見た目も高級感があり、触ってみると肌触りも良いです。
また、高級ブランドであるエアウィーヴの品質管理は徹底されているため、ブレスエアー®製の商品に比べてお値段は高いですが、品質やサポート面での安心感はあります。 - 確かにそうだにゃ。
買う前はとても不安だから、商品やお店に対する「信頼感」や「安心感」は大切です! - その通りですね。
一方、ブレスエアー®製敷布団は、第二部でお話ししました通り、使っている中芯の種類や組み合わせは、お店ごとに違います。
つまり、どの商品もブレスエアー®を使った敷布団ですが、品質やサポート面はそれぞれのお店で異なるということです。 - もし選び間違いをすると、ブレスエアー®製敷布団でもがっかりすることもあるかもしれません。
- にゃるほど。
じゃあ、ブレスエアー®製敷布団がほしい場合は、きちんと選ぶことが大切ですね。 - そうですね。
でも結局のところは、どんな敷布団を選ぶにせよ、自分が何を重要視するのかで選ぶ基準が変わります。
敷布団の中芯や販売価格、また、ご自身の体格や就寝環境をふまえてピッタリの一枚を見つけてくださいね。
ひとことメモ
エアウィーヴがヒットしたことにより、中国で製造された模造品が出回っています。中芯の色が無色透明、そして価格が安い場合はご注意が必要です。
//////////// まとめ ////////////
- 【番外編】エアウィーヴと何が違う?についておさらいです。
- ブレスエアー®製敷布団は、東洋紡の中芯を使用した各メーカー独自の敷布団。エアウィーヴは、自社技術で開発した中芯を使用した自社ブランドの敷布団
- 価格差があるのは、それぞれの販売方法の違いが主因。ブレスエアー®製敷布団は多数のメーカーや店舗が取り扱うので、価格競争が生まれている。対して、エアウィーヴは独自路線を貫いているので、価格競争が起こりにくい
- ブレスエアー®とエアウィーヴとでは、性能面での際立った大きな差はない
番外編まとめ
エアウィーヴとの違いは?